子なしで生きていくと決めていたけど、30代になって周りの子持ち友達の付き合いが悪くなってきてから、漠然とした不安が強くなってきたなぁ。
特に老後は面倒見てくれる子供がいないけど大丈夫だろうか
こういった疑問や不安に応える記事です。
本記事で分かることは下記のとおり。
・お金について
・介護について
・死後、相続、認知症について
・配偶者との死別後の孤独について
私は実際に子供を作らないことを選択した30代夫婦(夫)です。周りの友達が子供を作り始めて付き合いが悪くなってきてから、急に漠然とした強烈な不安に襲われました。なので、少数派である、子なし夫婦が経験する不安な気持ちがすごくよく分かります。
不安なのは、分からないことが多いからだと思います。
一つ一つ調べて理解していけば、いつの間にか不安が消えていることもあります。
では、早速本題に入りましょう。
お金について
子供がいないと、老後のお金は自分で用意するしかありません。
そう思うと不安になりがちですが、子供がいても頼らないと決めた夫婦や、何かしらの理由で子供に頼れない夫婦も少なくないはずです。
だから、老後のお金の問題は子なしだけの問題ではないはずです。
そう思うと少し心が楽になります。
年金と貯金を切り崩して生活している人もいますし、今すでに核家族化が進んでいるので、私たちの老後は老夫婦だけで暮らしている人がもっと増えているはずです。
そうなれば老人向けのサービスも今よりもっと充実していることでしょう。
さらに子なしの方が養育費がかからない分、お金も貯まりやすいので老後資金の点ではむしろ有利といえます。
では具体的に老後資金を貯めるとして、どのような方法が挙げられるのでしょうか。代表的な方法をピックアップしてみました。
貯金
一番単純な方法ですが、銀行に大金を預けることになり、地方銀行が倒産していくと言われているこれからを考えると不安ですね。
投資
数年前から米国株への投資信託が流行っていますね。より無難に行きたいなら世界株への投資信託にしておけば、ゆっくりですが貯金よりはお金を増やせるでしょう。
働き続ける(スキルを身につけておく)
定年で完全に働くことを辞めてしまうと、認知症が心配になってきます。若いうちに何かしらのスキルを身につけておいて、定年後も働き続けられればより安心できますね。
諦める(老後になってから考える)
未婚が増えているから私たちの老後は今より高齢者向けの社会になっていることに期待して、あまり深く考えないことも大事かもしれません。考えすぎて不安になって精神を病んでしまうと辛いですからね。
また、chat-GPTのようにAIが急速に発達しているので、AIが働いた分を国民に還元するような(ベーシックインカム)未来も現実味を帯びてきたのではないでしょうか。
介護について
介護については子供に頼れない分、心配ですよね。パターン別に考えていきましょう。
2人暮らしで片方介護が必要なケース
子供がいない中で老人になるまで一緒にいたのなら、さぞかし強い絆で結ばれているはずです。
なので老老介護になってはしまいますが、自分で介護することに抵抗はないはずです。
自分で介護すればお金はかからないので、できる限りは自力で介護するのが良いと思います。
2人暮らしで両方介護が必要なケース
お互いで介護しあうのは厳しいですね。外部の手助けが必要です。
どのようなサービスがあるのでしょうか。
1 老人ホームに入る
老人ホームといっても介護度や費用などで非常に多くの種類があります。
調べてみましたが、あまりにも多くて、まだそこまでは掘り下げなくていいかなという結論に至りました。
少なくともどの施設に入ったとしても10万〜20万円は必要みたいなので、老後に向けてお金を貯めておく必要があることは分かりました。
2 訪問介護に頼る
住み慣れた自分の家で介護を受けたい、他人と一緒に住みたくないといった方は訪問介護の方が良いでしょう。
訪問介護を受けるには介護認定などの一定の条件が必要になりますが、料金も老人ホームに比べて安いですし、夫婦2人で自分の家で介護を受けられるのは素晴らしいことだと思います。
1人暮らしで介護が必要なケース
上記で説明した老人ホームや訪問介護が必要になりますが、1人になって自分で手続きができないような状態の場合は、身元保証サービスというものがあるようです。
身元保証サービスとは入院や介護施設への入所などの手続きを代行してもらうサービスです。支払いを一時的に立て替えたりもしてくれるみたいで、安心感がありますね。
子なし夫婦に限った話ではない
子供がいたとしても、必ずしも老後の面倒を見てくれるとは限りません。
今は核家族化が進み、親子が離れて暮らしていることも多いですし、共働きが当たり前になったこの時代に親の面倒までみられる子供も多くないでしょう。
結局は子供がいたとしても介護施設を頼ってしまうケースは少なくはないはずです。
なので子供に介護してもらえないのは子なし夫婦に限ったことではないと言えます。
死後、相続、認知症について
葬式、納骨
独り身の場合、葬式や納骨、家の片付けをしてくれる人がいません。
そのようなケースでは死後事務委任という制度があるようです。
死後事務委任契約とは、死後の葬儀、納骨、埋葬等の手続きを代行してもらう契約です。
この契約を結んでおけば独り身でも死後を心配しなくて済みます。
契約する相手は弁護士などの法律の専門家が多いようです。
ただ、もしこのような制度を利用していなかった場合でも、お墓までは用意してもらえませんが、市町村が遺体を引き取って火葬から埋葬まではしてくれるようなので、そこまで心配しなくても大丈夫かもしれません。
相続
自分が死んだら財産はどのように引き継がれるのでしょうか。
実は配偶者が全て相続できるわけではないのです。
両親、兄弟と分割して相続することになります。
特定の人に相続したいなら遺言書を書いておく必要があります。
遺言執行者として弁護士などを選任しておくと安心できます。もし相続する人が誰もいない場合は、国に渡る可能性が高いようです。
認知症
認知症などにより自分で財産の管理ができなくなると困ります。
信頼できる親族や知人がいるなら、まだ元気なうちに家族信託や任意後見制度を利用すると良いようです。
家族信託とは自分で財産の管理ができなくなった時のために、その権限を信頼できる人に任せることができる制度です。
任意後見制度も家族信託と似たような制度ですが、より自由度が少ないようです。
配偶者との死別後の孤独について
子供がいるなら一緒に暮らせば寂しくないですが、子なし夫婦だと配偶者に先立たれると孤独になってしまいます。
この不安を解消するためには、まず、若いうちに子なし夫婦や独身者の友達をたくさん作っておくのが重要に思えます。
老後も同じ境遇の友達や知人と繋がりがあれば寂しさも減ると思うからです。
また、これからは結婚しない人は増える一方なので、私たちが老人になる頃には、SNSなどのテクノロジーを活用して、子供のいない老人たちのコミュニティがたくさんできているかもしれません。
そういった人たちでの集合住宅や村が作られて、お互いに助け合いながら暮らすようなシステムになっていれば、配偶者に先立たれても安心して生活することができます。
そのためにも、SNSなどで繋がりを作ろうとする努力が重要になってくると思います。
子なしはデメリットばかりではない
若い頃に周りが結婚して子供を作っていくと、漠然とした不安に悩まされますが、このように一つ一つ不安を洗い出して、深掘りしていけば、不思議と不安が消えていきました
日本人は他の国に比べて、周りの目を気にして周りと同じ行動をとる傾向があるので、周囲の同年代の知り合いと違う道を進もうとすると、漠然とした不安を抱いてしまうんですね。
子なしは必ずしもデメリットばかりではありません。
養育費がかからない分、老後資金は貯まりやすいですし、子供の面倒を見ない分、自分の好きなことに時間を使えます。
子なしや独身は今後増える方向ですので、同じ価値観を持つ人と知り合う確率も高くなります。
地球規模で見れば、世界の人口はむしろ増え続けていて、これ以上人は増えないほうが良いと言った見方もあります。なので罪悪感を抱く必要もありません。
こうやって考えてみると意外と子なし夫婦の未来に不安は少ないように見えてきました。
私は生まれ変わりを信じていますが、今回の人生は子なしの人生を経験しようと決めて生まれてきたのかもしれません。
なので楽観的になって今の人生を楽しみたいと思います。
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